エコツアー・ドット・ジェイピー


オランダ留学通信

第10回
<快適住まい>が留学成功の鍵

upload:2004.09.30


典型的な男子学生の部屋。MTBを趣味にする人も多く、部屋には数台もの自転車が・・・


留学にあたって気になるのは住宅環境かと思います。
はるばる海外まで勉強しにいくのだから、やっぱり快適に暮らしたいですよね。

家賃はいかほど?
簡単に住むところが見つかるの?
パソコンやインターネットは使えるのか?
交通の便はどうなのか?
治安は大丈夫?

ワーゲニンゲン大学の場合、海外からの留学生を全面的にお世話するのが SSHW (Stichting Sociale Huisvesting Wageningen) という組織。訳して“ワーゲニンゲン住宅サービス協会”。市内には学生、研究者向けアパートが幾つかあって、学校側からの受け入れが決まると、SSHWが入居手続きを代行してくれます。部屋のタイプには<台所、トイレ、シャワー共有><台所完備、トイレ・シャワー共有><水回り全て完備のワンルームマンションタイプ>などがあって、その時の空室状況によって適当に振り分けられます。広さは部屋のタイプにもよりますが平均して10畳くらいでしょうか。博士課程の学生や研究所に派遣されてくる研究者は家族連れで来る人も多く、広い部屋は順番待ちだとか。
ベッド、洋服ダンス、机、ランプ、毛布は備え付けなので新たに購入する必要はありません。食器、本棚、TVなど細々したものをそろえる必要はありますが、到着したその日から、一応、最低限の生活はできるようになっています。また嬉しいのが全室に光ファイバーがひかれ高速インターネット環境が整っていること。ラップトップを持参すれば、めんどうな手続きなしで、深夜、週末でも自由にインターネットにアクセスできます。

こちらでは同じフロアーに住む隣人をコリドーメイトと呼びます。
台所を共有する学生アパートの場合、夕飯を交代で作ったり、誕生パーティーや送別会をしたりで何かと顔を合わせることも多く、より賑やかな学生生活を送ることができるでしょう。またオランダ人が多いコリドーだと、言葉や生活習慣を教えてもらえたりでなにかと便利かも。でも農学系だけあって、クローゼットをあけるとマリファナが栽培されていたり、男女別にフロアーが分かれていないので、シャワーを浴びた素っ裸の兄ちゃんがウロウロしていたりで、最初のうちはカルチャーショックを受けた友人もいました。
なんて書くと<乱れているのでは?>なんて心配する人もいるでしょうが、ぜーんぜん、そんなことはありません。みーんな真面目で素朴な学生ばかり。専攻のせいもあって土臭い人が多い・・・このあたりが大都会の学生とは毛色が違います。

私が住んでいたのは、台所付きの個室。コリドーメイトは30代の大人が多く、おかげでカルチャーショックを受けることはほとんどありませんでした。ブラジル、オランダ、ハンガリー、トルコ、中国、ブキナファソ(アフリカ)、ザンビア、カナダ、アイルランド と国籍はさまざま。別のフロアーもイタリア、ギリシア、ベトナム、エチオピア、ロシア、ポーランド、パキスタン人・・・お互いに食事に呼んだり呼ばれたりと台所仕事に忙しい学生もいたようです。

気になる家賃はユーロで300前後。プラス管理費。日本円で4万円くらい。光熱費、水道代、インターネット回線料金が含まれているので無謀な額ではないと思います。とはいえ私が住んでいた頃に比べるとかなり値上げされました。通貨がギルダーからユーロに変わり、残念ながら以前ほどの値ごろ感はもうありません。

交通の便は、自転車。小さな町なのでいつでもどこでも自転車で事足りてしまいます。ちょっと遠出してアムステルダムやユトレヒトなどへ行きたいときは、学生アパート前の停留所からバスに乗ると約20分で鉄道の駅に到着します。幸か不幸か、ワーゲニンゲンには最新のファッションあふれるショッピングモールや、食欲そそられる居酒屋やさんなどはないので、お金を使うことがなくて丁度いいかもしれません。というわけで、ストイックに勉強したいならば、ワーゲニンゲンは気が散らなくてうってつけの環境です。


SSHWのHP
http://www.sshw.nl/html/uk/index.html

ワーゲニンゲン市内地図
<SSHW>HPのROOMの項目に地図があるのでご参考。

http://www.wageningen-ur.nl/nl/adressen/nummers.htm
http://library.wur.nl/desktop/services/platgrnd.html



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すっきり片付いた女子学生の部屋。机や壁かけなどの備品は北欧の家具屋<イケア>製

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SSWH。大学の建物はクラッシックな建物が多い。痒いところに手が届くとは言いがたいけど、慣れない国で悪徳不動産屋にボラレルなんて心配はないので、外国人にとっては、ありがたいサービス。

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トウモロコシ畑のはるか奥に見える高層ビルが学生寮。最上階は360度さえぎるものがなく、かなりの眺め。

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修士課程に在籍していたギリシア人留学生。「久しぶりにアムステルダムに出かけるんだ」とご機嫌。農機具の見本市に行くんだって!後ろは学生寮。

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古いけどのんびりした雰囲気が漂う学生ハウスのひとつ。天気のいい日には、バーベキューをしたり和気あいあいとしているらしい。どちらかというと20代前半の若い学生が多い。
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女子大生? 広場で踊りをお披露目中。もしかしたら、高校生かも・・・。
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自転車に家財道具をのせて引越し中の彼、すごい勢いで疾走していく後を追跡。こちらは荷物なしにもかかわらず、なかなか追いつけない。オランダ人は健脚ぞろい。


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やっと追いつきました。3週間前にワーゲニンゲンに着いたばかりの“ウォータマネジメント”を専攻するフレッシュマン。日本のウェブサイトに載せるんだというと、とても喜んでくれました。というのも偶然にも今年の春、交換プログラムで日本に3週間ほど滞在して千葉、横浜、奈良と回ったんだって。「いい経験だったよ」ということです。

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オランダ人同士では一般民家を借り上げてシェアーするなんてこともしているようです。屋根裏部屋から携帯電話でお話中。

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天下の公道もリビングルーム。天気がいい日にはソファを持ち出して、日光浴。「HPに載せるから写真撮らしてね」と言うと、「じゃ、僕も君をHPに載せるね」って逆撮影されちまいました。ライデンの大学生。



るりさんは、「Ecozy.com エコツーリズムと持続可能な観光」というWEBサイトの運営者。世界最大産業である観光が、環境、社会、文化、経済に与える影響とはどんなものなのでしょう? 目からうろこですよ!
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◆オランダ留学通信──これまでの話◆

第1回
第2回 「サンタがやってきた」
第3回 「レジャーで修士号」
第4回 「インターネットと留学」
第5回 「女王様の誕生日」
第6回 「平和調印の街」
第7回 「EURO 2004サッカー夢の競演」
第8回 「マーケットに行こう」
第9回 「オリンピックこぼれ話」


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