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オランダ留学通信

第7回
EURO2004 サッカー夢の競演

ご無沙汰しました。
この1カ月、卒論にかかりっきりで地獄におりました。知力、気力、体力3拍子揃って、衰えていることを思い知らされましたが、なんとか無事卒業にこぎつけたので、ひとまず万々歳。明日(2004/6/25)、晴れて卒業式です。この話は別の回に譲るとして、今回はサッカー欧州選手権・EURO2004「ユーロカップ」のお話です。

 


街はEURO2004の飾りつけでにぎやか。ワーゲニンゲンの街並み。




ユーロカップとはワールドカップに勝るとも劣らないサッカーの祭典です。参加チームは欧州限定ですが、いずれも強豪ぞろい。2年前にWカップ出場をはたしたアイルランドやベルギーは今回予選落ち、今回意外にもギリシャが大健闘しています。

オランダは2年前のWカップに出場できなかったので、日本では影がうすいけれど、実は、世界に名だたるサッカー王国なのです。ブラジルのロナウドは17か18歳でオランダのチームにやってきて、テクニックに磨きをかけ、我らが小野選手もロッテルダムの名門チーム、フェイエノールトで活躍中。

2年前、宿敵ドイツは、♪オランダはワールドカップに行けないんだ。ははは・・♪ってな曲(ドイツではヒットチャートにのったそうな・・・)を作ってオランダをさんざんからかったとか。そんなことからEURO2004ではWカップの恨みをはらさんとばかり、国をあげての応援です。試合当日、街中の人がTVの前に集まって、しーん・・・(電車やバスも一瞬止まったのでは?)。味方がゴールを決めたときは、あちらこちらでラッパがなって、男どもがアパートのベランダにとびだし雄たけびです。結局、引き分けたのでOK。負けちゃうと夏休みの旅先で、どこへ行ってもからかわれて嫌な思いをするのです。皆オレンジのシャツを着て、クレイジーそのもの。オランダ中が熱狂的阪神タイガースファンになっちゃった!ってな感じなのです。

スポーツの試合とはいえ、国と国との代理戦争の様相を呈し真剣そのもの。心臓病を抱えている人はドクターストップでTV観戦絶対禁止。熱くなりすぎて発作で死んじゃう人が絶えないのです。何百年にもわたり国境問題や宗教問題で戦争を続けてきたヨーロッパの国々。欧州統合をめざしているとはいえ一枚岩にはまだまだ遠いのかも。

代理戦争といえば、企業同士の争いもありました。ご存知、オランダを代表するハイネケンビールが、でかでかと<ハイネケン>、<オランダ>の文字がかかれた「帽子」兼「メガホン」のサポーターグッズをつくって大ヒット(写真ご参照)。これが競技場持ち込み禁止となったのですが、理由は暴徒と化したサポーターが人を殴って怪我させてしまう可能性が高いから・・・。「は? このフカフカ帽子がどうやったら凶器になるかね?」。オランダ人、皆ぽかんとしておりました。これは表向きの理由で、本当のところオフィシャルスポンサーがカールス・バーグ(デンマーク)だったので、ストップがかかったのでは・・・ともっぱらのうわさです。

オランダには<うまい>選手が揃っています。石畳の路地裏でボール蹴りして遊んでいる子供たちは、器用なことこのうえなく、選手層の厚さを物語っているようです。ニステルローイはマンチェスターユナイテッドでプレイする花形ストライカー。一時はベッカムと名コンビでした。ボーダフォン、コカコーラなどとも契約を結び、今、最も熱い選手といえるでしょう。今大会でも得点王の呼び声高く、近い将来日本でも大ブレイク間違いなし! 写真は著作権がありそうなので今回パスしますが、なかなかの男前(顔が長いけど)。

他にもユニークな選手が目白押し。ガッツあるスリナム出身のダービッツ、ゴーグルかけてプレイしているのでファッションかと思っていたら、緑内障を患っているんだとか。去年まで小野選手のチームメイトだったピエール・ファン・ホーイドンクは空中戦が得意で、名前をもじって“Pi-Air"というサポートソングができました。「ムショ帰りですか? お兄さん」ってな風貌のスタム、マカーイ、コクー等々・・・名前(覚えにくい!)とともに皆個性的なんです。トラウマだったPK戦を克服し(過去10年ほど、PK戦に持ち込んだ試合ではオランダチームはほぼ全滅)次回は対ポルトガル戦。さーてどんな結果がでるかお楽しみ!

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この帽子が凶器になるんだとか・・・。
帽子の写真がほしかったので、ユトレヒトの街で知らないおじさんたちに声をかけて並んでもらいました。右のお兄さん、えらく、いかつい顔で歩いてきたので怖かったんだけど、「写真とってもいい?」と聞くとこんなにキュートな笑顔をみせてくれました。
真ん中の女性は最近こちらで知り合ったワーゲニンゲン大学院の卒業生、夕希さん。
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ユトレヒトのカフェバー。店の中に入りきれない人たちが外に設置したTVで観戦。
画面には往年のヨハンクライフが解説者として映っています。ペレと並ぶ歴史に名を残す選手で、「攻撃は最高の防御」という至言を残し、バルセロナにサッカーの専門大学も設立したそうです。
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週末のショッピングで賑わうユトレヒトの街。オランダ最大のショッピングモールがあるのですけれど、日本人の感覚からするとえらく小さい。
運河沿いには風情のあるレストランやカフェが並びます。
さあ、下におりてみましょう!

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階段をおりると、こんないかめしい看板がお出迎え。
ユトレヒト州のシンボルカラーは赤と白。

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下から見上げるとこんな感じ。食べてもよし、飲んでもよし。ビールを注文すると「ナマビール?」と日本語?でウェイトレスのお姉さんが返事してくれました。
きっと日本人観光客に人気のお店なのでしょう。久しぶりの青空で心も軽い。
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オランダといえば自転車と運河。エコロジー?な交通手段・・・。
ボートに触れそうなほど水際ぎりぎりのところにテーブルが・・・落っこちそうで怖かった。大阪、道頓堀川の水際再開発もこんな感じになるのかな???
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ポテトチップのCMに出ているニステルロイ。日本ではボーダフォンのCMでチラッと彼が出ていたことがあります。
ヨーロッパの女性たちにはベビーフェイスのベッカムよりニステルロイのほうが人気が高いようです。


「ユーロカップ」の歴史
開催年 開催国 優勝国 本大会参加国
1960年 フランス ソ連 4
1964年 スペイン スペイン 4
1968年 イタリア イタリア 4
1972年 ベルギー 西ドイツ 4
1976年 ユーゴスラビア チェコスロバキア 4
1980年 イタリア 西ドイツ 8
1984年 フランス フランス 8
1988年 西ドイツ オランダ 8
1992年 スウェーデン デンマーク 8
1996年 イングランド ドイツ 16
2000年 ベルギー・オランダ フランス 16
2004年 ポルトガル ギリシャ 16

 




るりさんは、「Ecozy.com エコツーリズムと持続可能な観光」というWEBサイトの運営者。世界最大産業である観光が、環境、社会、文化、経済に与える影響とはどんなものなのでしょう? 目からうろこですよ!
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◆オランダ留学通信──これまでの話◆

第1回
第2回 「サンタがやってきた」
第3回 「レジャーで修士号」
第4回 「インターネットと留学」
第5回 「女王様の誕生日」
第6回 「平和調印の街」


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