何でまたオランダに留学なの?
本当、なんでなんでしょうねぇ。実のところ本人が一番びっくりしているかもしれません。
筋の通った答えをだせればよいのですが、<縁>があったからとしかいいようがないのですよ、これが・・・。
元々はアウトドアー関係を勉強したかったのでカナダかオーストラリア、ニュージーランドに留学先候補をしぼっていました。ところが、TOEFL最低600点とか、同じ分野での学士号を持っていること(私が大学生だったころ日本にはレジャー学は存在しませんでした)など、条件が厳しく申請する前に半ばあきらめていたのです。そして、そのままずるずると年月だけがたっていきました。(涙)
それでも、あきらめきれず情報収集だけは続けていて、インターネットでいくつか気になる大学をみつけブックマークしておいたのです。そんなとき、英国の大学院を卒業した同年代の日本女性としゃべる機会がありました。彼女の体験談を伺っているうちに、「私でも何とかなるかもしれない。いや、いつまでも若くないんだから、本気で行きたいなら今、行動にうつさなければ」と思いはじめ、「ダメでもともと」と出願だけはしてみようと思ったのです。これが大吉とでました。
いつもはグズグズしている私なのですが、この時は、なぜだかすぐに行動にうつしたのです。いくつかの質問をしたため、数校にEメールを送ったところワーゲニンゲンの“レジャーと環境学科”学部長がなんと直々にお返事を下さいました。そして彼と何度かメール交換を続けているうち偶然にも(これが縁だと思う所以です!)、メキシコからの学生がキャンセルしたらしく募集枠に空きがでたのです。本来ならば1年から半年かけて、準備を始めるようなのですが、「どうする?出願だけでもしてみないか」と、励まされ、あわてて書類を準備し、なんとFAX!で大学に送り、(いやー国際電話代の高くついたこと)待つこと2週間。教授会にかけられ、めでたく「来ていいよ!」との通知が・・・勢いと、ダメもとでいいやという開きなおりの賜物でした。
正直なところ、それまで、ヨーロッパは私にとって敷居の高いところだったのです。物価は高そうだし、言葉も英語は通じないだろうと思い込んでいて、はなから対象としていなかったのですよ。それになんといっても英語圏以外の国の情報が日本にはほとんどありません。親戚や、ゼミの先生といったコネもなく、留学カウンセラーに払う余剰資金もなかった私でしたが、インターネットが強力に後押ししてくれて、オランダ留学が実現したといっても言い過ぎではないと思います。
話はちょっと横道にそれますが、インターネットにぞっこんの私です。というのもチャンスや意外な出会いを運んできてくれる、すばらしいツールだと思うからです。友人が昔、ドミニカ共和国の論文を書いていました。そのときの彼女の体験談なのですが、日本国内にはほとんど研究課題に関する資料がなくて途方にくれてしまったそうです。インターネットがまだ普及していなかった時期だったので、大学からネットサーフィンしてアメリカ合衆国では研究者がたくさんいることをつきとめました。友人はそのうちの一人にEメールを出して、なんとドミニカに資料を集めに行く途中、アメリカに立ち寄って、どこかの大学の先生だったこの研究者とお話してきたそうです。彼女の行動力には無論のこと脱帽、と同時にそれを受け入れてくれたアメリカの先生もなかなかの人だと思いませんか?
こんな出会いがあるのもインターネットならでは。
ね、エコツアードットジェイピーの編集長!!