エコツアー・ドット・ジェイピー


オランダ留学通信

第2回
「サンタがやってきた!」 

オランダ郊外

蒸気船と馬車に乗ってサンタが町に到着。


11月半ば、ワーゲニンゲンの町にサンタが上陸しました。オランダのサンタさんは何故かスペインから蒸気船に乗ってやってきます。お伴もトナカイではなくピートという名の黒人です。町中のこどもたちは大はしゃぎ。パパやママにおねだりしてお出迎えに行きます(もちろん、お菓子がお目当て!!)。

オランダ語圏で今日、聖ニコラスまたはシンタクラースと呼ばれるサンタのモデルは4世紀、トルコに住んでいた実在の人物です。
Myraという町のニコラス司教は、貧しい人たちに財産を分け与えたり、町を飢餓から救ったり、死んでしまった子供たちを生き返らせたりする不思議な力をもった、人望熱い人でした。(日本の弘法大師のようですね)彼の評判は徐々に地中海沿岸諸国に広まり、船乗りさんや商人たちの守り神になっていったのです。そして時代は流れ、大航海時代を迎えた17世紀、このニコラス伝説がスペインからオランダに伝わったとされています。

プレゼントはユーモアたっぷりの詩と一緒に渡されます。
例えば、いつも遅刻してくる少年がいるとします。
その様子をちょっぴり皮肉って、韻をふんだ詩にするのです。
こんな感じかな・・・・あー我ながらセンスないですぅ(汗)
ま、詩というよりだじゃれの言葉遊びと思ってくださぁい。

いつも遅刻のニルス、今日もデートに遅れる。
またかと彼女がむくれる。
怒った彼女を見て、ニルスは壁の後ろに隠れる。
とうとう彼女がきれる。
そんなこんなで二人の気持ちははぐれる。

以下続く(本当はもっと長いです・・・)

そこで、こんなことがないようにと、ニルス君には<巨大な目覚まし時計>がプレゼントされたりするわけです。このイベントは子供たちだけではありません。大人たちも職場や友人たちとパーティを開き大いに楽しみます。普段ちょっと言いにくいこともここでは無礼講。友人たちをコケにしたり、されたり、みんな地団太ふんで大笑い。オランダ人のきっつーいジョーク炸裂です。

さて、大学のシンタクラース・パーティでもらった手作りプレゼントは私の人生でもっとも印象に残るものでした。みかん箱くらいの大きなボックスの中に、紙粘土と針金でつくったミニチュア彫刻、ゴッホの絵を雑誌から切り抜いて手作りの額縁にはめ込んだギャラリー、色鉛筆の形をしたチョコレート、絵の具の形をしたキャンディーが一緒につめられ、惚れ惚れするようなミニ・ゴッホ美術館が再現されていたのです(このプレゼント、泣く泣く引越しのときに解体しました)。作成したのは教授のひとりだとにらんでいるのですが、本人はとぼけて本当のことを言ってくれません。さすがレジャー学の教授!? 心と時間のゆとりがないと、この作品は作れないだろうなぁと妙に感心してしまいました。それにしても、初老の大学教授がこつこつ工作している姿を思うと、ほのぼのとした笑みがこぼれます。

下記のサイトで、サンタの音楽(MIDIファイル)が聴けます。
英語の歌詞つき!

http://www.rootsinholland.com/sintlied.htm

サンタが町に到着した様子が映像で楽しめます。ビデオマークをクリック。
ものすごく長いので、サンタ登場までちょっと根気がいるかも。でも、とてもオランダらしさがでているビデオです。
http://www.omroep.nl/nps/sint/

自転車
町中総出でサンタをお迎え。
よい子にしていないとプレゼントをもらえません。
それどころか悪ガキは袋につめられ、
スペインに連れて行ってしまわれるかも・・・


プレゼントを配るのは黒い顔のピート(従者)の役割。
こどもたちと一緒に町を練り歩きます。
友人同士では、イニシャル・チョコを交換するのもポピュラー。

アムステルダムの街角
プレゼント交換は12月24日ではなく
聖ニコラスの誕生日の前夜、5日に行います。
でも近年は、24日にもクリスマスをお祝いし、
ちゃっかり2度プレゼントをせしめる子供たちもたくさんいます。
お店の宣伝にのせられ親たちは懐が痛いと文句たらたらです

花
アムステルダムの守護聖人はニコラス。
これがアメリカにわたって、サンタクロースになったそうです。
なんでもニュー・アムステルダムは
ニューヨーク市の前身だということです。

アムステルダム駅
従者(ピート)の顔が黒いのは、
彼がイスラム帝国に支配されていたときの
ムーア人だからという説と、
煙突からはいってくるとき煤で真っ黒になってしまった
という説とがあります。


クラスメイトと先生、スタッフたち。

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第1回


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