エコツアー・ドット・ジェイピー



 
4月22日はアースデイ。この世界的な環境フェスティバルの日本最大の会場が、アースデイ東京です。今回の開催日は4月16日(土)、23日(土)、24日(日)。そこで同イベントの魅力を、実行委員長であるC.W.ニコルさんに伺ってきました。

 


編集部:アースデイが日本で始まって15年、ニコルさんがアースデイ東京の実行委員長になられてから今年で5回目ということですが、今回は「ここが違う」というところはありますか。
 
ニコル:愛・地球博(愛知万博)が並行開催されていることですね。どちらもエコロジーをテーマにしているし、うまく影響し合えたら思っています。
 
編集部:回を重ねるごとに参加者が増え、昨年はついに10万人を超えましたね。
 
ニコル:「アースデイは特別なものじゃない」「僕らでも参加してもいいんだ」というように、社会の見方が変わってきているんです。
アースデイは「お祭り」です。もちろん自然や環境について考え、メッセージを送るという部分もあるけど、それだけじゃない。コンサートもあるし、ショッピングもできる。どんどんおもしろくなっているし、一人ひとりが自分なりの楽しみ方を見つけてもらえればいいと思っています。

 
編集部:実行委員やボランティアの方だけではなく、参加者も若い方が多いですよね。若い世代に環境に対する特別な意識があるという印象がなかったので、ちょっと意外です。
 
ニコル:若いから環境のことを意識しないなんてことはありませんよ。自然を大切に思うのは当たり前にことだし、そういう意識を持てない人は、水を飲んだり、息をしたり、食事をしちゃいけない、本当はね。

 


編集部:今回のアースデイのテーマになっている「ACTION!」って、かなり直球ですよね。15年前には使えなかった言葉という気がします。
 
ニコル:そうですね。15年前というと日本はバブルの絶頂で、当たり前のように自然を壊していた頃。「森は大切だ」「干潟を守ろう」「安全な食べ物がほしい」って、エコロジーを訴えていた人は、すごくエキセントリックに見られました。「ACTION!」なんてテーマは、強制的でヒステリックに聞こえたでしょうね。
でも、本当はその頃から主婦はみんな、「おいしい水を飲みたい」「おいしいお肉をたべたい」って思っていたんです。ただ、何をしたらいいか分からなかっただけで……。
今は、環境にやさしいものが身の回りにいっぱいあるし、オーガニックな食べ物や服を好んで買う人も多くなった。昔のように「環境ウォーリア(戦士)」にならなくても、エコな生活や行動が自然にできるようなったんです。

 
編集部:確かにスローライフやロハスといったことが注目されていることもあって、エコは気持ちいい、楽しいっていうポジティブなイメージにどんどん変わっていますよね。
 
ニコル:でも、まだまだ足りないんです。だから、アースデイがそのきっかけになればいいと思っています。とにかく楽しみながら、健康な生活、快適な生活のヒントを持ち帰ってもらえるといいですね。
正直、私も実行委員長じゃなければ、もっと楽しめるんですけど(笑)

 

 


編集部:アースデイの着地点というか、こうなって欲しいというイメージはありますか。
 
ニコル:日本はもちろん世界の他の会場と、もっと連携できると楽しいですよね。たとえば大きなスクリーンに他の会場が映し出されて、イベントを同時進行していくとか。技術が進めばホログラムでお互いに話ができるかも。
それで、アースデイっていうおもしろいイベントがあることをより多くの人に知ってもらって、いろんな場所でどんどんアースデイが始まって欲しいですね。

 
編集部:そうやって、いつか「4月22日は、アースデイ」と社会的に認知されて、平日でもみんなが堂々と会社を休んで、遊びに行けるようになったら、私もうれしいです(笑)。
 
 


【アースデイについて】
アースデイ(地球の日、4月22日)は、地球のために行動する日です。1970年にアメリカでスタートしたアースデイは、いまや世界184の国と地域、約5000カ所で行われている世界最大の環境フェスティバルとなりました。
そして、日本最大の開催地となるのがアースデイ東京。代々木公園をメイン会場に繰り広げられるイベントは年々規模・内容ともに拡大、参加者も増え続けています。今回の実施日は4月16日(土)、23日(土)、24日(日)です。 みなさんぜひ、足を運んでみてください!

アースデイ東京 http://www.earthday-tokyo.org/

C.W.ニコル
(作家・財団法人C.W.ニコル・アファンの森財団理事長) ウェールズ生まれ。カナダ、エチオピアなどで動物の調査研究・保護に携わった後、1980年、長野に移住。1984年に地元の放置林を買い取って「アファンの森」と名付け、森の再生活動をはじめる。
2001年、アースデイ東京の実行委員長に就任。
2002年、C.W.ニコルアファンの森財団の代表に。著書に「勇魚(いさな)」「小さな反逆者」「C.W.ニコルの黒姫通信」などがある。



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